国立大学キャンパスライフ

そろそろ卒業してしまうので思い出に国立大学生のキャンパスライフを綴ります

履修登録をしよう。ところで単位って何!?

大学の単位ってなんぞや

大学に入るとまず耳にするのが「単位」という言葉です。

単位と聞くと「枚」とか「個」とか「mol/l」とか思いつくかと思いますが、あんまり関係ありません。(語源的にはなんかあるのかも?よく知らないです)

 

さて、単位とは、ある授業を履修した時にもらえるポイントのようなものです。僕の大学では、一つの授業を半年受けたら、週1コマの授業だと2単位でした。週1コマと隔週で1コマある授業は、半年履修すると3単位です。このように、履修して一定レベルの成績を残したらもらえるのが「単位」です。

単位制の高校もあるようなので、意外と馴染みがある人は多いのかもしれませんが、僕は単位制の高校ではなく、兄も姉もいなかったので新鮮でした。

 

「単位やばい」「楽単でしょ!」なんてフレーズをよく使います。

 

 

単位は自由に取れるの?

さて、単位を取るにはどうしたら良いのでしょうか?難しいことはありません。授業の履修申告をして、授業に出席して、テストを受ければ良いのです。

ここで見慣れないのが、「履修申告」です。履修を申告することなのですが、実際にはどうやるのでしょうか。

僕の大学では、学校のWebサイトがあり、そこにログインして履修する科目を登録することができました。

各学期の初めに履修登録を受け付ける期間が設けられており、その間に授業に出てみて取る講義を選ぶことができます。

授業は非常に様々なものが開講されているので、好きなものを好きなだけ、、、と思いきや、そうはいきませんでした。

学科ごとに、卒業に必要な単位数が決められているのです。授業が分類されていて、その分類の中から一定数以上の単位を取ることが求められます。

なので、それを満たすように授業を取ると、必然的に空いているコマがほとんどなくなってしまいます。

そうすると、気になる授業を撮る余裕もほぼありません。

 

これって選べる意味あるんですかね?!?!

 

まあしょうがないので、選択肢のない中から選びます。矛盾していますが、取るか取らないか(=留年するか)という選択でもあります。取るしかないですね。取りました。

 

授業に出よう

履修登録をしたら、実際に授業に出席します。授業は基本的に講義形式なので、出席をとることはしない授業が多かったです。

なので、演習のある日だけ来る生徒や、時々様子をうかがいに来る生徒、全部出席するが全て寝るか別のことをしている生徒など様々です。

 

授業の教室は、広いものから結構狭いものまでまちまちです。200人程度入れる大きな教室の授業もあったり、はたまた20人が精一杯の教室だったり。授業の履修の上限はだいたい定められているようで、それを大幅に超えるようなら抽選が行われます。

 

抽選は授業担当の教授に委ねられていて、学籍番号を紙に書いて提出して、後日当選者が掲示板に張り出されるスタイルだったり、先生がパッと時計を見て、秒針が差している番号が学籍番号の下一桁と一致する人は即落選という変わった決め方もありました。

 

実験の授業で、自分が非常に得意としていて、楽に100点を取ることができるのではないかというコースで最後の最後に落選した時の気分は今でも忘れません。。。

 

さて、授業の座席は自由です。教室に入ったら適当な席に座ればOKです。だいたいの雰囲気だと、真ん中の方から座り始めて、次に後ろ、最後の人は仕方なく前の方という流れになっているような気がします。

前の方に座ると指名される可能性があったり、堂々と寝るのが憚られたりするのでしょう。僕もそうです。真っ先に一番後ろに座りました。

 

ある時、60人程度の教室の前に立って見たことがあるのですが、実際一番後ろだろうが、明らかに違うことをしている人はわかるものです。異様な真剣さでパソコンを見つめてキーボードを叩いていたり、携帯電話を凝視していたり。紙に必死に何かを書いていたり。

 

自分はそれをする側だったのですが、教授はよく何も言わずに講義を続けられるものだなと今になって感心しています。

 

授業は午前中に2コマ、午後に2コマが基本でした。一コマは90分で、休憩はありません。授業によっては先生の配慮で45分程度経過した時に5分ほど休み時間をくれることもありましたが、そのスタイルの授業は1つだけでした。

 

本気で集中して受けようとしたことは何度かありますが、実際90分間難しい内容についていこうとするのはかなりしんどいです。

ちょっと油断して休んだ隙にどんどん進んでしまい、結局わからなくなって後も効かなくなるというパターンの繰り返しでした。

 

そういや出てきた「限」って?!?

高校までの授業一コマの呼び方は「1時間目」。それが大学になると急に「1限(いちげん)」に変わりました。この風潮は全くもって謎です。ちゃんと理由があるのでしょうか。。。

 

「1限だりぃ〜」「1限全部ないから寝れる!」という風に使います。「1時間目」よりは短いのが気に入られる原因なのでしょうか。。。

 

とにかく、大学は1限、2限なのです!

演習のある授業はドキドキする

講義形式の授業と言っても、授業によってはその日の講義内容に関連した演習問題を最後に解いて、それを提出した順に解散というものもあります。大学の授業ともなると、問題集があるような内容ではなく、教科書にも例題がないようなものばかりです。なので、授業で得た難解な知識をなんとか活用して、答えっぽいものを導き出さなければなりません。これは非常に難しかったです。

そうです、ちゃんと聞いていないからです。

大学の授業は、なんとなく聞いていて演習になったら講義資料を見て問題が解けるほど甘くはありません。少なくとも僕にはそうでした。

周りの友達は、授業中はそれぞれ好きなことをしていて、演習になったらさらっと解いていたので、自分にもできるような気になってしまいました。僕には無理でした。次頭が違っていたようです。

 

もちろん、できる人はそれでもまあ良いかなと思います。大学の授業は授業に主体的に参加することが目的ではなく、研究に必要な知識を身につけることだと勝手に思っています。

自分の実力を加味してどう過ごすかを決めましょう。

中間テストがある

授業が進むと、定期テストがあります。ほぼ全部の科目で中間テストと期末テストがありました。中間テストでは、講義の前半でやった分が出題されます。範囲も比較的狭く、内容も導入の部分が大半なので、ここで点を取っておくと後で楽です。

テストの形式は、高校や中学よりも適当と言ったら失礼ですが、ゆるい感じで行われます。教室に入ったら自由に席に着きます。基本的に席は一つ開けて座りますが、混んでいる授業では詰めて座ることもありました。

テスト用紙も統一されたものではなく、A4の紙だったり、B5の紙だったりまちまちです。問題用紙に解答欄が設けられているものや、別途回答用紙が配られてそちらに回答するなど、教授によって様々です。回答用紙は専用のものではなく、大学で共通のレポート用紙のようなものです。レイアウトも自分で自由に使ってよく、決まりはありませんでした。しいて言えば、大問ごとに紙を分けるようにという指示くらいでしょうか。

大学入試では、基本的に解答欄が明確に決まっている試験を行う大学が多いかと思うので、一気に変わった感じがします。

もちろん、選択肢問題でも紙に自分で書きます。丸で囲んでくださいなどはないので、アイウで答えるところを間違えて123で答えてしまうといったつまらないミスもなくはありません。

 

用紙に記入するのは名前と学籍番号程度で、始まりも自由です。紙が届き次第スタートだったり、時間でスタートだったり、それほど明確に時間を取ると言うよりは、ゆるい感じで行われるので緊張感は少なめです。

 

さて、大学の試験では、終わった順に提出して退席することが認められている授業もあります。なので、簡単なテストではさらっと回答を終えて退出することもできます。

しかし、これがあるせいで、最後まで粘らずに諦めて提出してしまうこともよくありました。見直しをしなくて計算ミスをしてしまうのは、問題数が少ない大学の定期テストでは致命的です。

できるだけ最後まで粘りましょう。たかだか数十分で点数が10点上がればもうけものです。

 

中間後の授業

中間テストが終わったら、次の回からまた普通通りに進み始めます。試験の答案がすぐ返ってくることはあまりありませんでした。基本的に2〜3週間後に返却されるという授業が多かった印象です。

中間後には、それまでに導入した内容で、より深く授業が進められていきます。前半と後半で授業数はだいたい同じですが、濃さは全然違います。後で成績の付け方をまとめようと思いますが、中間までに頑張っておかないと後で悲惨な目にあいます。

成績の付け方

僕の大学は成績は100点満点でつけられます。内訳は授業によってまちまちですが、よくあるのが、中間40点、期末40点、レポートや出席点で20点のような配分です。ここで大きいのが、中間と期末が同じ配分ということです。さらに、テストは100点満点なので、50点取れば成績でいう20点を確保したことになります。単位は60点以上からもらえる制度だったので、試験が二つとも50点、成績でいう20点だと、レポートや出席で満点を取ってもギリギリ単位が取れるという感じです。

なので、オススメは中間試験で高得点を取っておくことです。仮に中間で40点弱を取っておけば、レポートや出席で15点程度として、すでに35点確保したことになります。単位まではあと25点なので、期末は半分を越えればまあ単位は取れるでしょう。

このように考えると、中間勉強しなかったから期末頑張ろう、という考えはあまり賢くないとわかります。そのせいで落とした単位は結構あるので、非常に後悔していますが..

 

中間テストで稼いでおいて、期末はそこそこで単位を取れれば非常に楽です。過去問などを先輩から入手しておいて、しっかり対策しましょう。

問題は年によって変わる?

試験問題は年によってほとんど変わりませんでした。去年と丸々同じ問題が出題されることすらあったので、過去問を入手して、その問題だったら完璧に答えられるという状態にしておけばかなりコスパよく高得点をとれる授業がいくつかありました。

なので、情報を集めることは大学では非常に重要です。

友達を始めのうちに作り、過去問をシェアしていくことをお勧めします。

 

とある大学では、過去問を共有するためのDropbox共有フォルダがあったという噂です。

 

単位を落とした。再履修って?

成績が60点に満たない場合、単位をもらうことができません。そうすると、進級や研究室所属、卒業ができないことがあります。なので、成績が50点台などであと一歩だった場合、翌年に同じ授業を受け直すことをお勧めします。これを再履修と呼んでいます。

再履修することは、一つ下の学年と一緒に授業を受けることになるので、気になる人もいるかもしれませんが、諦めましょう。単位を落としたのが悪いのです。

再履修となると、内容はほぼ知っていることだったり、過去問を自分で持っていたりするので非常に楽に受けることができます。

ただし、知っているからといって授業に出なくなると、演習をすっぽかしてしまったり、ちょっと内容が変わっていたりということについていけなくなります。

それを防ぐためにも、授業には出ることをお勧めします。

再々履修はできれば避けたいですね。

まとめ

さて、大学の単位や試験、授業の感覚が少しでも伝わりましたでしょうか。高校時代とは大幅に違うので、戸惑うかもしれません。大学では基本的に「自己責任」なので、単位の計算や、授業日程の把握、講義室変更の情報収集はしっかり行いましょう。

 

長々とお読みいただきありがとうございました!!